2024年10月15日火曜日

朝日新聞『SDGs ACTION』

 










2013年に実践女子大学に着任した時の、4年生の一人の学生の方が、『アパレルメーカーが取り組む環境問題の現状と課題』をテーマに、「卒業研究」に取り組みました。当時の評価では、「ファッションの企業が環境問題?そんなことは、余り現実的では無い」「それは、企業のパフォーマンスなのでは?」等とのコメントをいただくことが多かったのですが、彼女は見事にやり遂げ、一度の転職を経て、現在はご子息を育てながら『マッシュスタイルラボ』で仕事を続けています。

あれから11年が経ち、特に最近では、年に一人は、ファッション産業における環境問題について「卒業研究」論文を執筆しています。当初は、上記のような否定的なコメント等も有りましたが、隔世の感があります。

最初に、このテーマを考えた方には、彼女なりの問題意識が有りました。
「毎シーズン購入するものの、一度も着なかったり、衣替えの時に大量の服を捨てている」という自身の行動に対して「本当にこれで良いのか」ということを考えたかったのが動機です。当時は、今程メディアでも取り上げられていなかった中、『エコ・プロダクツ展』を視察に行き、出展しているアパレルメーカーの担当者にお話を聞く等、真摯に取り組んでくれました。

ここ5年程は、各授業の冒頭に行っている「個人課題」で、繊維・ファッション産業の企業が取り組む環境問題について、発表していただいていますが、実に多種多様な内容が発表され、学生のみなさんにも、そして、自分自身にとっても大きな学びになっています。

発表を通し、学生のみなさん同士が、互いの知識を深め合い、良い発表があれば、また、自分の中にも取り入れて、成長出来る場だと考えています。

ここ数年は、つとに「環境問題とファッション」について耳にする機会も増え、今回、朝日新聞の『SDGs ACTION』に記事を書かせていただく機会を得ました。インターネットの記事を書くのは初めてでしたが、貴重な経験をさせていただきました。

ご担当いただいたスタジオユリグラフの高橋さん、お世話になり、ありがとうございました。
みなさまにも是非、ご覧いただければと思います☟